Cesky Krumlov (1)
オーストリアに来て、自転車での旅が新たな趣味となりました。列車に気軽に乗せられますものね。で、帰国前の最後の自転車旅に良い場所はないか...と探していたところ、ありました! チェスキー・クルムロフというところです。
まずは地図で位置関係を。国はチェコ共和国なのですが、意外とリンツから近い。
ちょうどオーストリアとチェコの国境付近で、とてもきれいな中世の街がそのまま残っている世界遺産だということです。これは!と思い、サイクリングを含めた行程を作りました。以下のとおりです。まず列車に乗ってリブニックという国境の街で降り、そこから川沿いにクルムロフまでサイクリング。そしてクルムロフ観光後、再び15kmほど離れたヴェレシーンという街から電車に乗って帰るようにしました。
ただ、列車は非常に便が少ないです。2時間に1本ぐらい。ということで、朝6時起きで、7時20分発の電車で出かけます。人間、遊びのときは自然に起きられるのが不思議ですね(笑)。
列車に揺られて1時間30分、無事、国境を越えてリブニックへ着きました。今日の愛車はオリバー先生からの借りものです。実は...夏休み中、留守にした間に自転車を盗まれてしまいました(涙)
みごとにワイヤーをカットされて...確かに100円均一で買ったものですが、ちと細かったのか...とっても悲しいです。盗まれたこともですが、オーストリアってすごく治安も良いし。周りの人たちがとっても優しいだけに、すごく複雑です。しかし、最近はオーストリアもいろんな人が交じっていますので、自転車を部屋の中に入れておくべきでしたね。やはり悪い人は世界どこでもいるんだ。ううう...
気を取り直して、旅行記に戻ります。このリブニック駅で多くの人が降りましたが、みなさん、違う列車に乗り換えています。実はこの奥に国立公園があり、みなさんそこへ行くようです。ここからクルムロフまでサイクリングするような人は私ぐらいみたいです。
しか~し、チェコの列車は歴史を感じられますね(^0^)。この感覚、ブタペストと同じです。共に、30年ほど前までは社会主義の国でしたからですかね?
さて、私はサイクリングを開始しました。良く考えると、まったくの異国で、頼れる人もなしにふらふらと出歩けるものです。まあ、これも学生時代の旅の経験が生かされているのでしょうか?リスク回避の作戦(非常食、連絡手段など)はいくつも準備して行ってますので(笑)
7kmぐらい走ってきた地点です。クルムロフまで28km。その上のスキーリフトの看板を見てください。そうです。この辺は冬はスキー場です。今日も朝は10℃以下まで冷え込みました。ウィンドブレーカーを着ていますが、手が凍えるほど寒い...今日は8月31日ですよ!
この看板の場所を右手に曲がると川が並行して流れています。この川、クルムロフやプラハまで流れているブルタバ川です。色は茶褐色ですが、透明度は高いようです。川に鉄鉱石か何かが流れ込んで、こんな色になっていると思われます。こんな上流でもボート下りをしている人が見受けられます。
また、川の途中には御覧のような貸ボート屋さんが点在しています。どのぐらいの値段がするのか、見当がつきませんが。
そう言われると、行程のあちこちで、このようなボートを積んだトラックや自動車とたくさんすれ違いました。さすがヨーロッパ。自然相手のスポーツはとても盛んです。
Part2へ続く。