2013年5月26日日曜日

Graz (1)

5月最後の週末はオーストリア第2の都市、Grazへ行ってきました。場所は以下の地図を参考に。観光地としてはWienとSalzburgが有名ですが、ここGrazは街中が世界遺産になっている、隠れた観光名所です。


LinzからGrazへは電車でも行けますが、今回は高速バスに挑戦。これが安くて快適でした。片道20ユーロで2時間30分。2階建てのバスの先頭に座ると御覧の景色が見えます。無線LANも完備されていて、さすが陸路交通手段が発達しているヨーロッパですよね。

Grazに着いたのは夜8:00でした。でもまだこんなに明るいです。写真は中央広場前。少し町中を探索してみます。

Grazは街の中央にムール川が流れています。結構な水量なのですが、川中に芸術的なCafeが作られたりしています。

川に架かる橋の欄干にはカギがたくさんつけられていました。良く見ると名前が書いてあり、恋人や夫婦が永遠の愛を誓い合ったものだそうです。考え方は日本と同じですね。でも別れたらどうするんだろう?
(追加情報)
オーストリアの離婚率は60%だって!そりゃ必死に鍵にでもすがりたくなるわな(笑)

夕食はシュニツェルにかぼちゃの種をまぶしたもの。かぼちゃはこの地方が有名だそうで、種からしぼったパンプキンシードオイルは世界中の料理人に好まれているそうです。アンチエイジングにも効果があるとか...お値段は高いですがね。

店から出るとき、ふと目にした写真がこれ。”あ!シュワちゃんだ!” そう、前カルフォルニア州知事のアーノルドシュワレツネッガー氏はGrazの出身だそうで、なんと博物館もあるとのことでした。ここでも日本的な観光思想を目の当たりにするとは...

Graz (2)

さあ、Graz観光の開始です。ここでも移動手段としてトラムは非常に便利です。


チケットは車内の券売機で買います。24時間券が4.7ユーロです。でも硬貨しか受け付けないんで要注意!旅行者の方はVisaまたはMasterCardのクレジットカードを持っていれば支払い可能だそうです。でも、移動しているトラムでどうやってカード会社と通信しているのでしょうかね。ちなみにこの券売機が導入されたのは3年前だそうで、それ以前は運転手へ直接支払っていたらしい。

トラムの乗り換え地点です。網目のように電線が張り巡らされている...ここで乗り換えると7~8方向に転向することができます。それにしても、よく混線しないものだな...

最初の観光地はGrazのランドマークでもあるClockTower(時計塔)。約260段の階段を登っていくと見晴らしの良い丘の上に行くことができます。下の写真では大きく見えないかもしれませんが、時計の文字盤は直径5.4mもあります。またこの時計塔が有名なのは時間を示す針が長く、分を示す針が短いことです。もともと時間を示す針しかなかったのですが、それでは不便ということで分針が後から付けられたからだそうです。昔のほうがおおらかでいいよね!

丘の上からはGrazの街が一望できます。この茶色の屋根と歴史的な建物すべてが世界遺産だそうです。そのため、旧市街に高い建物は建てたれません。また、勝手に壊すこともできません。でも、古いものをうまく生かして新しいものを取り入れて、みなさん工夫して生活しています。

丘から下りて、次はMausoleum(霊廟)に行きました。皇帝フェルディナント2世が埋葬されているようです。御墓を見たいわけではなく、ここには「苦難の絵」と呼ばれるフレスコ画があります。苦難は3つで、「ペスト、トルコ人襲来、イナゴの大群」だそうですが、ガラス張りでうまく写真に撮れませんでした。ごめんなさい。ぜひみなさん。自分の目で本物を見てくださいね。

続いて訪れたのはLandeszeughaus(武器博物館)です。オスマントルコ軍の襲来を忘れないようにと、数万点の武器を準備しておく目的で作られた博物館です。え? 内部の写真ですか? なぜか私が行った時は撮影禁止になっていました。過去のWebページだと載っているのですがね。中を知りたい方は自分の目で見に来るか、こちらをご覧下さい。なお、Ch**aの団体客がいましたが、彼らは監視員の「No picture!」という制止を振り切ってバシバシ撮影をしていました。気の弱い日本人はできません(笑)。入場料8ユーロ。

ほかにもぐるぐると回りましたが(王宮のらせん階段とか、王室ご用達のパン屋とか)、まあこんなものかと。夕食は一カ月ぶりに食べる日本食屋さんへ。店の名前が「Yamamoto」だってさ(笑)。寿司と味噌汁がとっても美味しかったです。感動! でも、Grazの知り合いに、「Yamamotoは日本で巨大企業なのか?」と聞かれて、苦笑。

Graz (3)

Graz最終日。今日は午後からバスで帰らなければなりません。で、午前中すべてをエッゲンブルグ城(世界遺産)に捧げました。見たいものがあったので。エッゲンベルグ城へはトラム1番で、”Schloss Eggenberg”が最寄りの駅になります。間違えて終点まで行かないように。


入口で2ユーロの入園券を買います。これはこの城の庭園へ入るための料金です。広大な敷地を進むと見えてきました。お城というよりは宮殿ですね。ハプスブルグ家と遠戚関係にあるエッゲンベルグ侯が建てたそうで、ウィーンにある宮殿とよく似ています。

外観は入場料だけで見ることができますが、中へ入るにはガイドツアーに参加しなければなりません。1時間毎に、英語と独語のツアーが開かれています。8ユーロと聞いていたんですが、6ユーロ?あれそれって学生料金じゃん。いくら日本人が若く見えるといっても、47才のおっさんを捕まえてそれはないよね(笑) でもLucky!

ガイドツアーに参加しました。参加者は4名でちょうどいいかも。まず紹介されたのは応接の間。天井のフラスコ画がとてもきれいです。ただ、遺跡保存のため、館内に照明は一切されていません。多少暗く見えるのはそのためです。

ここから、365個の窓を持つ12の部屋に分かれていきます。それぞれテーマが決まっていて、それに合わせた調度品や絵画が揃えられています。金持ちのやることは違うね!

この赤い部屋はオスマントルコの赤をイメージしているようです。絵画にも侵略時の様子や英雄オイゲン公などが描かれています。トルコ軍の侵略はよっぽど怖かったんですね。奥に見える白い大きな陶器はストーブだそうです。豪勢ですね。

来ました! インドの間。これです!見たかったのは。 なんと豊臣秀吉の時代の大阪城の蒔絵だそうです。大阪城を再建するとき、この蒔絵を参考にしたとか。どのようなルートでこんなオーストリアの地方に伝わったのか、大変興味深いです。撮影は可能なのですがフラッシュは禁止なので撮影に苦労をしていたら、ガイドの方がLEDライトで照らしてくれました。日本から来たことを伝えたら、「私の豊臣秀吉の発音はおかしくないか」とか、「一回、発音してみてくれないか」とか、逆に注文されてしまいました(笑)。ガイドをしている人は学芸員なので、さすがこだわりを持ってますね。

約1時間のガイドツアーはあっという間に終わり、ガイドの方も気さくで、とても面白かったです。宮殿を後にすると、庭園で放し飼いになっている孔雀が”とうせんぼ”していました。こいつら、ものすごく上から目線で、決して動こうとしません。逆に近寄ると威嚇してきます。観光客がすごすごと避けていくところを見ると、ハプスブルグ家に関わる者は孔雀までえらいのか?と変な誤解をしてしまう旅行でした(笑)。

2013年5月21日火曜日

Kohl

さて、久々に食事に関する投稿です。海外経験の豊富な先生から、”ヨーロッパではキャベツ(Kohl)の千切りは食べられないぞ”と言われていました。確かに、普通に売っている白キャベツ(Weisskohl)は硬いし、繊維がしつこく、とても食べられたものではありません。でも...今日、見つけました! 日本風の春キャベツ(左側です。右側の白キャベツと比べると一目瞭然)。


思わずうれしくて、ドレッシングも買ってしまいました(^0^)。ひき肉も少量サイズを手に入れたので、早速、ハンバーグとキャベツの千切りサラダを頂きました!
う~ん、うまい!ちなみにサラダには生人参も添えてあります。にんじんはこちらの方が絶対おいしいです。味が濃く、シャキッとしています。

今日は御飯も上手に炊けました。作っているキッチン公開! 電気式コントが2個とシンクがあります。右側の下は冷蔵庫になっています。円安で外食がなかなかできないので自炊していますが、こんなの作っているので夜はあっという間に過ぎてしまいます。悲しい。

2013年5月19日日曜日

traunSee (1)

今週は列車に自転車を乗せて,Gmundenという街とトラウン湖に行ってきました。
まずは全体行程を先にお知らせします。


まずはEbenseeという街まで電車で移動。リンツから約2時間ですね。山間の小さな街ですが、ヨーロッパアルプスの端です。なんか雰囲気ありますよね。

ここから湖沿いに北上します。見えてきたのはTraunsteinという山。標高1691mなんですが、湖面が標高500mぐらいなので、そびえたつように目立っています。

ところどころには小さな集落があって、町の教会やお店が並んでいます。そういったところをちょこちょこと寄り道できるのが自転車旅のよいところですよね。

山の奥の方には2600~3000m級の山々が見えます。暖かくなったとはいえ、まだまだ雪深いようです。

このシリーズは(3)まで続きますので...

traunSee (2)

Gmundenのトラウン湖シリーズ第2弾です。Gmundenの町の近くにSeeschlossと呼ばれる湖に浮かぶ教会がありましたので訪問しました。出発して10kmぐらいのところです。


中はお土産屋とカフェが入っていますが、これといって歴史的に珍しいものはありません。ただ、湖の水面が上昇して水没した時の記録は生々しかった...あとは結婚式場としても有名なようです。

やっぱり、外側から見るのが良いところですね。公園に自転車を置いて、ボーと眺めていたら突然、絵描き魂が湧いてきて、一枚描きあげました。写真と比べると...ですが、私の思いは絵のとおりですね(笑)。


traunSee (3)

Gmundenのトラウン湖シリーズ第3弾です。Gmundenの街へ着きました。ゆっくり回ったつもりですが、2時間程度でした。


さて、列車の時間まで3時間ぐらいあるけど、一応、駅を見てみようと思って行ったのですが、駅は丘の上の丘陵地帯にありました。昇るのだけでヒーヒーだったので、もう降りたくないな...どうしようか...と考えていたら近くの街にサイクリングロードの看板がありました。

ではここだ!と思い、山道を登っていきます...あれ...結構大変...標高もどんどん上がっていきます。汗、汗、汗。

ようやく山頂へ、とても景色の奇麗な草原で休憩しながらパノラマ撮影。湖と山がとてもきれいです。(クリックしてくださいね、拡大して見ることができます)

帰りはダート道を選びながら下りて行きました。本当にオーストリアは山が多く、MTBが大活躍です!

2013年5月18日土曜日

How to bring bicycle on train at Austria

いろいろ探したのですが、自転車とともにオーストリア鉄道に乗車する情報がなかったので、誰かのお役に立てばと。自転車が乗せられる電車は、QBB/IC,REX/Rなどの電車です。ICE(新幹線), RailJet(特急)へはパッキングしないと乗せられません。ザルツブルグとウィーンを結ぶ私鉄WESTBAHNも乗せられますが、QBB/ICと同じ手続きが必要です。

まずもっとも簡単な普通列車REX/R。これは切符さえ持っていれば自由に乗せることができます。ただ、自転車用に5ユーロ(一日券)が別途必要です。


自転車を載せられる車両は一番後方であることが多いです。車内にえいや!っと乗せて、勝手に固定。何回か乗っていますが、車掌さんが来たことない...でも外国人の私はドイツ語でごまかすことができないので、いつも正しく買っています!

お次はQBB/IC。準特急?といったところでしょうか。こちらは事前に予約が必要です。しかも、「電話してね!」って書いてありますが、私には無理です(笑)。なので私はいつも事前に駅まで予約しに行きます。予約が可能なら、写真のような札を発行してくれます。こちらは10ユーロ(一日券)。なぜかわからないですが、REX/Rは休日、ほとんど運休しています。ですのでどうしてもICに乗らなければなりません。これってオーストリア鉄道の策略でしょうか?

自分の自転車を乗せる車両は決まっています。ですからそこの場所で待っていると自転車専用のカーゴ車両が到着します。そしておじさんに渡して終わり。後はそそくさと自分たちが乗ります。で、この車両は通常、先頭方向についているのですが、この前は異なった後ろの方のカーゴ車両番号で予約されていました。ですので、後ろで待っていたら、到着した車掌が「前に行け!」と叫ぶ...なぜ?とにかくダッシュ!そう、ICは車両が長いため、前まで相当、距離があります。ハアハアで到着したら、積み込みのおじさんが「I'm sorry」と言ったので、何か手違いがあったのかもしれませんね。
フ~。これだから海外は疲れる...日本なら文句タラタラなんですけどね。

Linz Fes

5月18-20日はLinzの初夏のお祭りのようです。いつも混んでいる街中に出店が並んでいます。


日本の露店とちがって、地元の人が作った料理や漬物なんかを売っています。食べ物はよくわかりませんが、すごくおいしそうな香りがします。

いろんなところをまわって、私は巨大ソーセージとピクルス、そして焼きたてのパンのセットにしました。すごくおいしかったです。これで7ユーロ。

おっと、お祭りがメインで町まで出かけたのではなかったんです。中華食材を売っているお店を見つけたので、早速、買い出しに行きました。

すげ~! オーストリアでおたふくソースに出会えるなんで、なんか感動! でも高いので買えません....

念願のみりんを見つけました!これでうどんがおいしく食べられる! あとは日本米と出前一丁の韓国版?を買いました。醤油や味噌、だしの素もありました。いままで郊外の中華食材屋さんまで行かなければならなかったのですが、これで少し、楽になります。

夕方からはドナウ川沿いの芝生でコンサートなどが開かれていました。ドイツ語自体がわかりませんが、音楽も前衛的でよくわかりませんでした(^0^)。みんなビールを飲みながら見ています。すごくおいしそうなのですが、現金が貴重な私はジュースで我慢我慢...(だって5ユーロもするんですよ!)

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